その理由は、シロボシテンジク(テンジクザメ)の来遊です。
シロボシテンジクとは?

シロボシテンジクは普段は深場に暮らしています。
しかし、繁殖期になると浅場へ移動してきます。
そのタイミングが5月から7月にかけてです。
つまり、この期間だけがダイバーに与えられた観察チャンスとなります。
このサメは見た目のインパクトとは裏腹に、非常に穏やかな性格です。
日中は岩陰でじっとしていることが多く、近づいても逃げることはほとんどありません。
そのため、初心者からベテランまで安心して観察できます。
甲浦はビギナーから楽しむことができる海
甲浦のダイビングポイントは、アクセスのしやすさも魅力です。
湾内に位置するため波の影響を受けにくく、コンディションが安定しています。
さらに、ボート移動が短いので体への負担も少なく、複数本のダイブも快適にこなせます。

水中では、まず明るい色彩の景観に心を奪われるでしょう。
サンゴやソフトコーラルが生い茂り、小型魚たちが群れをなして泳ぎます。
その中にひっそりと佇むシロボシテンジクは、まるで時間が止まったかのような静けさを感じさせます。
観察のポイントは“じっくり待つこと”です。
動きが少ない分、ゆっくりと距離を詰めれば自然な姿を観察できます。
ライトの当て方や角度を工夫すれば、幻想的な写真も狙えます。
この時期ならではの楽しみ
さらに、この時期ならではの楽しみが繁殖行動です。
卵を確認できることもあり、生き物の営みをリアルに感じられます。
こうしたシーンは、ただ魚を見るだけでは得られない深い感動を与えてくれます。

国内でテンジクザメの産卵を観察できる海は限られています。
その中でも甲浦は、アクセスと環境のバランスが良い貴重なポイントです。
これからダイビングの計画を立てる方には、ぜひ候補に入れていただきたい場所です。
特にこの季節は、一年の中でも最も印象に残るダイビングになる可能性があります。

“今しか見られない光景”は、行動した人だけが手にできます。
甲浦の海で、その価値をぜひ体感してください。















