さて、これまで紹介してきました知っておくべきダイビング用語。
初級編・中級編と紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回はそれよりも難しい?用語を紹介していきたいと思います。
★ 過去の用語集はこちらをクリック→ ビギナー編 中級者編
生物が生息している場所の用語①
海の生物はサンゴ礁やガレ場などの様々な場所に住んでいます。
その生物たちが住んでいる場所を紹介する時に使う用語を紹介していきます!
ガレ場
ガレ場とはサンゴが死滅してその残骸が水底一面に堆積している所のこと。
一見、こういう所には何もいなさそうですよね。
しかし、こういう所こそ、よーく探してみてください。
実は意外とマクロ生物が沢山いることもあり、マクロ好きにはたまらない場所なんですよ!
ゴロタ
ゴロタは大きい岩や石が連続している地形のことを言います。
そして、場所によっては人工的に作られた(砂の流出を止める為等)所もあります。
ぜひ、こういった岩や石の間を覗いてみてください。
エビやカニなどの甲殻類やウミウシが隠れていることがあります。
そここもまたマクロ好きには最高のポイントなんですね
産卵床
産卵床は魚達が卵を産み付ける所のことを言います。
この産卵床は魚達が自分で作ることもあれば、
アオリイカのように人工的に産卵床をポイントに設置しているところもあります。
しかし、観察や写真撮影の際の近づきすぎには要注意!
卵を守っている魚・生物に近づくと追いかけられたりすることも。
生物が生息している場所の用語②
ソフトコーラル
ソフトコーラルは、ヤギ、イソバナ、ウミトサカなど骨格はあるものの、
柔らかな群体をつくるサンゴの一種のことを言います。
このソフトコーラルは黄色やピンク色など様々な色の個体が居ます。
そして、ソフトコーラルと同じような色に擬態している生物が居ることがあります。
もし、生物が見つからなかったとしても、色鮮やかなソフトコーラルは映えますよ。
根
根は海底から隆起している岩や海中の大きな岩のことを言います。
そしてこの根の周りには魚の群れが多く、群れなどのワイド好きにはもってこいのポイントです。
また、根の壁にはポイントにもよりますがウミウシが多くついていることもあります!
ただ、中層を移動することも多いので、中性浮力はマスターしておきましょう。
リーフ
直訳すると「礁」で、岩礁やサンゴ礁を指し、水面に少し出ているか、浅い水深にある根のことを言います。
そしてダイビングでは「岩でできたもの=根」、「サンゴでできたもの(サンゴ礁)=リーフ」という事が多いですね。
リーフ(サンゴ礁)は魚たちの隠れ場所にもなるので、「○○リーフ」とポイント名にもつけられることも多いです。
生物が生息している場所の用語③
リーフエッジ
リーフエッジはその名の通りリーフの「縁」にあたる部分のことを言います。
縁の外側は斜面やドロップオフになっていることが多く、流れがある事が多いので、回遊魚が現れるスポットになっていることもあります。
チャネル
リーフの切れ目や島と島との間にできた水路のようになっている所の事を言います。
潮の満ち引きになどによって流れていることが多いので、流れはきついですが、その分、マンタなどの大型回遊魚を狙える場所でもあります。
クレバス
クレバスとは両側が岩壁の亀裂や溝のことを言い、ダイビングではダイバーが通ることができる大きさ以上のものを指します。
隠れ家のような感じもするので、生物が隠れていることも。
こういうところを通ると特に男性の方は冒険心をくすぐられるのではないでしょうか。
水中で見られる現象の用語
アップカレント
アップカレントは水面に向かう潮の流れのことを言います。
強いアップカレントにつかまってしまうと吹き上げを起こしてしまうことがあるので要注意です。
次に紹介する「ダウンカレント」と共に、ドロップオフや根の周辺で発生することが多く、潮汐も含め、ある程度は予測できますので、いつでもそうですが、必ずガイドの指示に従って潜りましょう。
ダウンカレント
ダウンカレントは海底に向かう潮の流れのことを言います。
急に深くなる場所で発生することが多く、強いダウンカレントにつかまってしまうと、そのまま海底に引き込まれてしまうことがあるので注意が必要です。
サーモクライン
温かい温度の水の層と冷たい温度の水の層が接している境界面。
光の屈折率が変化するため、蜃気楼のように視界が滲んだように見えることがあります。
「クライン」に関しては他に、「ハロクライン」「ケモクライン」「ピクノクライン」などがあります。
泳ぎ方の用語
フラッターキック
難しい言い方をしていますが水泳のクロールのような「バタ足」の事です。
このフィンワークはビギナーから使用している方が多く、水面・水中両方で使用し、
特に水面では有効です。
ただ、水面で行う際は、あまりフィンの先が水面より上の出ないようにしましょう。
ばしゃばしゃするだけで推進力にあまりなりませんので。
フラッターキックを行う際は、膝から下、もしくは足首だけを使用して行うのではなく
太ももからしっかり動かして動きがフィンまで伝播するようにしましょう。
あおり足
平泳ぎの要領で、フィンをフラッターキックのように縦(上下)ではなく、横(水平)にキックするフィンワークのことを言います。
ただし、フィンを上下ではなく水平に動かすので、浮力コントロールをある程度マスターしたダイバーが行わないと、バランスを崩して上手く進まなくなってしまいます。
いきなり実践というのは難しいと思いますので、プール等で事前に練習してから海へ行くことがお勧めです。
また、このフィンワークは、砂地で砂を巻き上げないようにするときなどに使うことが多いです。
今回で、この用語集については終わりますが、まだまだダイビングにはたくさんの専門用語があります。
ご自身のダイバーレベルで恥ずかしくない程度の用語は理解しておきましょう!