今回ご紹介する生物は、この子です!
ハナヒゲウツボです!
この、青くて鮮やかな見た目の美しさから
ダイバーの間ではウツボ界の女王として長く君臨しています。
ハナヒゲウツボの特徴として、
その青く美しい体色と、鼻についている黄色の花びら状のひだがついています。
そんなハナヒゲウツボは変わった生態を持っています。
ウツボは普通「オス」「メス」分かれて生まれてきます。
しかしその一方でハナヒゲウツボは、
「オス」として生まれ、成長するとともに「メス」に変わります。
(クマノミも同じ生態を持っています!)
体長が約1メートルに達するとオスからメスに変わります。
それだけではありません。
ハナヒゲウツボは成長するとともに体の色を変えます!
幼魚の頃は「真っ黒」な体色をしていて、
成長すると「鮮やかな青」に変わり、
さらに成長しメスに変わると「黄色」になります。
しかし、メス(黄色)は産卵した後、一ヶ月以内に死亡してしまう
と言われている為、メスの寿命はとっても短いです。
なので、メス(黄色)のハナヒゲウツボと出会うのは、なかなか難しく
とても珍しいです。
生息地は、
小笠原諸島、和歌山県串本、高知県柏島、屋久島、琉球列島
などのサンゴ礁域の浅所で見る事ができます。
ハナヒゲウツボは、一度見つかると、数年は同じ場所に巣穴を作り
生活しているので、ダイバーにとってはちょっとありがたい生物です。
そんなちょっと変わった生態を持つハナヒゲウツボですが、
実はその生態について、はっきりわかっていません。
個体数が極端に少ない為、研究が進まず、
ほとんど何もわかっていない生物の一種です。
実際に見に行く場合には、ダイビングのスキルアップが必要になるので、
ライセンスを取得して、一緒に見に行きましょう!